院長紹介・コンセプト|吉見歯科医院(町田市・つくし野駅近く)

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ご挨拶に変えて
「噛み合わせと自律神経」

院長:吉見英広

現在、「咬合学」という学問は、殆ど死語に近い状態です。

しかし我々歯科医師が日々の臨床で感じている、「臨床感覚」は、「噛み合わせと全身の健康」「噛み合わせと精神活動」などに関して、切っても切れないと言うことが本有の感覚です。

そのことは、真摯に臨床に取り組んでいる歯科医であれば、又、「噛み合わせ」と「体調の不調」に悩んでいる患者様であれば、感じ取ることができることです。
私は、歯学部に在学中から「咬合学」の専門書を読みあさり、卒業後も「咬合」の専門家の諸先生方との出会いやご指導を頂いてきました。その中でも、神奈川歯科大学大学の佐藤貞雄教授、ウイーン大学のルドルフ・スラヴィチェック教授の理論と臨床と研究は、私の人生そのものを変えてしまう力がありました。

2002年より神奈川歯科大学 成長発達歯科学講座で佐藤教授の指導のもとで研究活動をさせていただくことができました。そこでは、「睡眠と咬合」という重要な課題を頂きました。そこでの、重要な発見は「咬合」は単独で存在しているのではなく、多くの他器官との相互作用の中で存在している、ということです。
最も大きな関わりを持っているのは、三叉神経系統です。三叉神経は眼周辺から下顎までの広いエリアの感覚と運動を担っている重要な脳神経の一つです。ここからの抹消情報は、延髄を通じて体温や血圧、発汗のコントロールや大脳皮質の体勢感覚野に上昇するものがあります。

つまり「咬合(かみ合わせ)」は自律神経活動やお口の中の感覚に深く関わりあっているということです。

ここのエリアの研究は、未だ多くは解明されずに残されている未開の地です。佐藤貞雄教授の退官後、私は神奈川歯科大学生理学教室でご指導されていた小野弓絵教授が明治大学理工学部電気電子生命学科の教授に就任されたのを機に、小野研究室に入らせていただきました。ここでは、より高度な測定機器(瞳孔反射計:イリスコーダー デュアルC10641.浜松ホトニクス社製;テレメータ心拍測定器 ウエブ1000.日本光電工業社製)などを使用し、実際に患者様の自律神経の活動性を測定し、インハウスプログラムで高度な解析を行っています。その計測データは、臨床の治療において治療方針を定めていくのになくてはならないデータとなりました。

また、後世の歯科医療に役立てられるように、すべて論文にしています。個々の患者様で状況は、それぞれ異なりますので、ゴールに至る道筋は、一本ではありません。しかし、「本来の咬合機能」を回復されることで、生命の根底を支える適正な「自律神経反射」を獲得されることを目標としています。治療は、患者様と私の共同作業ですので、良い状況が獲得できるように、お互いに頑張っていきましょう。

略歴

1986年 日本大学松戸歯学部卒業
1996年 吉見歯科医院 開院
2008年 神奈川歯科大学成長発達歯科学講座歯学研究科卒業 Ph.D学位取得

資格など

神奈川歯科大学学会 会員
ICOM JAPAN 会員
明治大学大学院理工学研究科電気工学専攻博士後期課程所属
日本自律神経学会 会員
北米神経学会 会員
水滸会臨床実習コース主催 主催

Research activities

ウイーン大学での講演証明証

2002年から2017年までの15年間は、ウイーン大学 ルドルフ-スラビチェック教授と神奈川歯科大学 佐藤貞雄教授の下で「咬合と脳機能とストレス」の研究に携わって来ました。2012年からはウイーン大学 サマースクールで講師を勤めさせて頂いてます。ヨーロッパを中心に世界中から熱心な先生方がお集まり頂いてます。今年も、現在所属している研究室 (明治大学 理工学部 電気電子生命学科小野弓枝 教授)での研究成果を皆様方に御報告していこうと決意してます。写真はスラビチェック教授マラソンコース参加記念の盾と私のウイーン大学での講演証明証です。

Presentation

第72回 日本自律神経学会(2019年)で研究発表

第72回 日本自律神経学会(2019年)で研究発表させていただきました。歯科の領域から研究発表したのは、わたし一人だけでした。それだけ一般歯科の中で自律神経学に興味を持たれている先生方が少ないのでしょう。

しかしながら咬合と自律神経とは深く関連しあっていることは、今回医科の分野からの三叉神経と自律神経系に関しての研究報告がいくつかあったことでも明白です。

他の方々がこの研究に興味があるかないかは私には関係ありません。私はこれからも、この分野の研究に一生を捧げる決意です。

第73回(2020年)も日本自律神経学会で研究発表(「赤色光瞳孔反射反応による顎関節症治療効果の解析」)させていただきました。。

covid19 新型コロナウイルス感染症の関係でweb発表となりました。咬合治療と自律神経活動は関連があり、辺縁系の神経応答が結果に影響した可能性がありました。研究指導の小野弓絵教授、解析プログラマー故小森谷由貴女史には衷心より感謝を申し上げます。

咬合が自律神経は大きな影響は大変に大きなものがあります。できれば幼少のうちに正しい自律神経反射の厚みを形成し、全身の代謝を適正化されて行かれること私は衷心より望みます。

日本自律神経学会で発表

アメリカ・ワシントンDCで開催されている北米神経学学会SfN(Society for Neuroscience)に参加してきました。全米最大の規模の神経学会です。「咬合様式を変化させたときの自律神経応答」に関して調査、発表させて頂きました。

イタリアンナソロジー学会イタリアンナソロジー学会

イタリアのトリノにて開催されたAIG イタリアンナソロジー学会に出席しました。ヨーロッパ各国の咬合学のスペシャリストが揃う中、日本代表としてプレゼンテーションを行いました。また、水滸会受講生と共に優秀論文賞を受賞しました。

2021年6月20日のシンポジウム「アップデート咬合論」に参加いたしました。シンポジウムでは「咬合再構成治療に於ける客観的診査診断の重要性と咬合治療の可能性」の演題で発表し咬合治療を行うことによって,自律神経の上位中枢である辺縁系の反応が改善する可能性を示唆しました。

シンポジウム8「アップデート咬合論」

第130回 日本補綴歯科学会

特定非営利活動法人日本顎咬合学会共催

座長:小野高裕(新潟大)、小川 匠(鶴見大)
シンポジスト:中村健太郎(東海支部)吉見英広(東京支部)田中秀樹(九州支部)

「適切な咬合」にはっきりとした定義はないが,より望ましい咬合については時代によって大きく変遷し,望ましい咬合,避けるべき咬合について適切に理解してゆくことが難しい.また,21世紀に入り歯科においても急速にデジタル化が進むにつれ,廃れていたパントグラフが見直されるなど,デジタル時代の新しい咬合理論というものも構築されつつある.本セッションでは,古くから変わらない咬合論や新しい咬合論について,咬合理論において先端を走る臨床医の先生方に知見をお伺いする.

引用:日本補綴歯科学会 第130回記念学術大会

Medical treatment concept

再治療をしないための徹底した診断

当院ではすべての治療の前に、さまざまなシステムや機器を使用して患者様の口腔内を分析することからはじめています。口腔内の状況は、一人ひとりまったく異なります。症状の原因は何なのか、どうすればダメージを抑えられるのか、再発を防ぐにはどんな対策が必要なのか――。患者様に合わせた治療プランを考え、ご提案します。

できるだけ抜歯は行わない方針

歯には一本一本異なる役割があり、必要ない歯は存在しません。人間は無意識のうちに歯を、犬や猫のヒゲのような「センサー」として使用しています。歯を抜くということは、センサーを捨てるのと同じこと。歯を抜いたがために顎関節症になってしまった人もいるほどです。当院ではできるだけ抜歯は行わない方針を採っています。

顎関節症を「根本的」に治します

当院には、顎関節症で悩まれている患者様が多く来院されています。顎関節症の治療としては、マウスピースを使う「スプリント療法」が一般的ですが、実はこれでは根本的な解決にはなりません。いつまでも正しいかみ合わせを維持し、健康に過ごすためには「かみ合わせ」から整えることが重要です。
当院では顎関節症を根本的に解決するために、かみ合わせを改善する治療を行っています。顎が痛む、顎が開きにくいなどといった症状にお悩みの方は、ぜひご相談ください。